熱中症の予防
前回は、熱中症のメカニズムについて書きました。
今回は、予防について書きたいと思います。
暑い環境下や、スポーツなどで大量の汗をかき、身体が脱水状態になったり、電解質濃度の低下により身体が異常をきたすと熱中症にかかりやすくなります。
大量の汗をかくと、喉が渇き、水を飲みたくなります。これは、身体が脱水状態になりつつあるため、脳から指令が出ているのです。
汗には水分と電解質(大半が塩分)含まれているのは前回も書きました。このようなときに、水だけを飲むと、血液の塩分濃度が下がり、一定量以上、水が飲めなくなると同時に、下った塩分濃度を正常な濃度に調整しようと水分を体外に尿として排出していまい、脱水状態を改善する事はできません。また、緑茶・ウーロン茶・コーヒーなどには利尿作用があるため逆効果になるので要注意です。
雑談ですが、塩分の多い食事を摂ると、睡眠時でも喉が渇き水が飲みたくて目が覚めますが、血液中の塩分濃度を下げようと、脳が指令を出しているのでしょう。
水分を補給する場合は、塩分も同時に摂ることが必要になります。経口補水液やスポーツドリンクがよいようですが、スポーツドリンクには、糖分も多く含まれているため薄めて飲んだほうがよいようです。また、ミネラル麦茶もよいようですが、塩分が含まれていないため、塩気のあるものを同時に食すとよいようです。
スポーツや仕事で大量の汗をかく場合は、喉の渇きを感じ大量に水分を摂るのではなく、15分ごとに100ml程度の水分をこまめに摂るとよいようです。
暴飲暴食を避け、食事をしっかりと摂り、睡眠時間もしっかりと摂り、規則正しい生活を送ることが必要です。