コンクリートは割れるもの!
建物でよく使用されているコンクリートですが、コンクリートはセメント+砂+砂利+水が主な材料です。
コンクリートが固まるのに水は欠かせないもので、コンクリートは乾燥すると収縮していきます。乾燥収縮することでひび割れが発生します。建物等でよくみられるひび割れは乾燥収縮によるものです。
コンクリートを拘束するものがなく自由に収縮すれば乾燥収縮ひび割れは発生しません。
部材が小さく、薄いほど乾燥収縮量が大きくなります。
壁に発生するひび割れは、部材の大きな柱・梁に囲まれて拘束されているため収縮する際に引張の応力が発生し、コンクリートの引張強度を超える(コンクリートは圧縮に強く、引張には弱い)とひび割れが発生します。窓廻りによく見られるひび割れの多くは、このことが原因で、四角くあいた角の部分に応力が集中しひび割れが発生しやすくなります。
梁等も断面は大きいですが、長い間隔に設けられているものは、乾燥収縮によるひび割れが発生しやすくなります。
水の量を少なくしたり、施工方法を改善したり工夫をしていますが、それでもやはりコンクリートはひび割れるものなのです。